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<できるびより発達支援セミナー> 福岡第①回 開催レポート

セミナー情報

去る6月11日(日)、博多駅前(リファレンス博多駅東会議室)にて、全3回シリーズでお送りする「発達が気になる子への生活動作の教え方セミナー」「発達が気になる子への読み書き指導セミナー」の第1回を開催いたしました。約4年ぶりの対面開催の様子を少しご紹介します。

福岡での対面セミナーは、できるびより教材の監修をしてくださっている専門作業療法士の鴨下賢一先生の事業所「リハビリ発達支援ルームかもん」とできるびよりの共同開催です。

午前中は10:00~「発達が気になる子への生活動作の教え方セミナー」。今回の講師は、福岡で発達支援専門の作業療法士として、多くの子どもたちへの支援で活躍する高橋知義先生でした。

生活動作の教え方セミナーの第1回のテーマは ”将来必要となる力の育て方 ~困った行動の理解と支援”。導入部分では、生活リズムを整えることの大切さ、褒めるポイント、効果的な叱り方、適応行動を増やすための設定など、発達が気になる子に対する基本的な対応について学びました。

中盤では、癇癪とパニックについて。特にASD児のこだわり行動、感覚の過敏性、対人交流の障害やかんちがいに起因するパニックについての理解と対応のお話しがありました。

参加者の皆さんは時折うなずいたり、メモを取りながら、熱心にセミナーに聞き入ってました。

お昼休みは、セミナー会場でお弁当を食べる方、博多の駅前に外食に出る方、セミナーの資料を読み返す方、購入された教科書を読む方など、それぞれ思い思いにランチタイムを過ごされていました。

鴨下先生や高橋先生に、個別のケース相談をする方も!これも対面セミナーならではの醍醐味ですね!

午後13:00からは、「読み書き指導セミナー」。今回のテーマは”読みと書きを連動した支援~意味のある文字を書くために~”でした。講師は、熊本県内病院の小児リハビリテーションで活躍する作業療法士の松井先生。最近は作業療法士養成の専門学校の講師でも活躍されている松井先生の、体を大きく使ったダイナミックな講義はとても分かりやすく、午前中に続いて、大きくうなずきながら講義を聞いてらっしゃる方が目立ちました。鴨下先生も度々うなずいてました!

発達が気になる子の読み書きの習得を目指して、マッチングや線つなぎ、なぞり書き等を繰り返していても、読み書きの習得にはつながらない。もともと⽂字はコミュニケーション⼿段の⼀つなので、まずはコミュニケーション能⼒を⾼める必要がある。なので、「⽂字が書ける」だけでなく、「意味のある⽂字が書ける」ことが必要である、というお話しでした。納得!

「読み」と「書き」の発達段階に沿った相関図を理解することの重要性、「読み書き連動」による支援の必要性、「読みの評価と指導方法」「書きの評価と指導方法」などを、順序立てて学びました。

最後の質疑応答の時間では、参加者のどなたからも挙手がなく、鴨下先生がいきなりの無茶振りで「質問あるでしょ?」といって参加者にマイクを渡す場面も!笑 

会場では、受講席後方にてできるびよりが教材を展示販売。鴨下先生が多くの著書を出版している、中央法規出版さんも会場販売に来てくれました。

<受講者アンケートより>
ー生活動作につながる基礎を学ぶことができて勉強になりました。
ー読みと書きを連動させて支援する、という基礎の部分を改めて学ぶことができました。
 「わかる」から「できる」という内容が特に印象的で、これからの支援で大切にしていきたいと思いました。

【次回開催について】
第2回は7月23日(日)開催予定。会場は第1回と同じく、博多駅筑紫口徒歩4分のリファレンス駅東貸会議室3F H-1会議室です。

4年ぶりの会場を設定しての対面開催。久しぶりの飛行機での移動・出張に、私たち自身も少し緊張しておりましたが、無事に終えることができてホッとしています。

第2回の開催は7月23日(日)。同じくリファレンス駅東貸会議室3F H-1会議室での開催になります。
「生活動作の教え方セミナー」は、
身近な生活動作での発達の育て方~特別なことではなく生活の中で取り組もう~
「読み書き指導セミナー」は、
うまく読めない、書けないことへの支援~目で見る力を育てよう~ です。

ぜひ次回も、多くの皆さまにお会いできますよう、ぜひご参加をお待ちしております!

(文責)高橋晶子

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