よみもの

親子でストレスマネジメント

スクールカウンセラーの視点から

よねもとたまお

よねもとたまお

こんにちは!はじめまして。

私は美術科教員として中学生、高校生の美術教育に携わりつつ、スクールカウンセラー等の心理職として、小中高校でも勤務しています。
大勢の子どもたちと関わる中で、こんなのあったらいいな!と児童生徒の困り感から思うことも多々で、その思いとオフィスサニーさんの企業方針が合致し、「凹凸ぬりえ」の監修として関わることができ、この度は、こちらの場において私の立場から感じていることを発信する運びとなりました。とりとめない内容になるかと思いますが、おつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

新学期はストレスがたまる

第一回目の今回は、新年度という環境が大きく変わる時期のお子さんとの関わりについて主に保護者の方に向かってのお話です。
入学や進級によるクラス替え、担任の交代など、この時期は環境が大きく変わり、子どもはもちろんのこと、保護者も疲れ、ストレスがたまりますよね。(学校に提出する書類書きや持ち物への記名だけで大仕事!)
大人は自分に合ったストレス解消方法をいくつも知っていがちですが、子どもはまだ人生経験が少ないのでどうやってストレスを解消、発散したらよいかわかりにくいものです。

一見、スムーズに登校できているように見えても、どの子も内面は大きなストレスとの戦いの日々で、大人が思っている以上に、本音を隠したり、我慢してストレスがたまっていることがあります。

また、子どもによっては緊張が強く、新たな環境になかなか慣れにくく、登校をしぶってしまうこともめずらしくないです。お子さんが弱音を吐いた時には、頑張れ!と励ますのもよいでしょうが、時として、頑張らなくてもいいんだよと、つらさ、ストレスを受け止め、お子さんの声に耳を傾けていただくことも必要だと思います。

弱音を吐くことが否定され、努力、我慢することが求められ続けると、困ったことがあっても誰かに相談することをためらうようになってしまいます。

どの子も(登校していなくても)、すでに日々せいいっぱいがんばって努力しています。まずはそのことを労い、ほめてあげてください。そして親子で一緒にできるストレス解消方法を探っていくことを提案します。

散歩、運動、ボードゲームなどなど、、。食事や入浴を楽しみとするのも大ありです。
新たな環境に慣れるまでにも、発達にも、かなりの個人差がありますので、のんびりあせらず、ストレス解消しながら新たな生活を楽しめるとよいな、と願っています。

よねもとたまお(よねもと たまお)

学校やフリースクール、放課後等デイサービス、ボランティアにおいて小学生から高校生、障害のある方々への美術教育に携わる。 子ども本人だけでなく、保護者含めたさまざまな方との関わりの中で、教育において支援的視点の必要性を強く感じ、スクールカウンセラーとしても勤務。

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