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スクールカウンセラーってどんな人?

スクールカウンセラーの視点から

よねもとたまお

よねもとたまお

今年度最終学期の3学期になりましたね。
今年度もあとわずか。

そろそろ来年度のことを意識する時期に入ってきました。

お子さんのことで担任の先生に何か配慮をお願いしている場合や、スクールカウンセラー(以下SC)に介入依頼をしている保護者さんは、来年度に担任が変わることやSCが異動することを想定して、来年度の担任、SCへ申し送ってほしいことや、新たにお願いしたいことを事前に考えておくことをお勧めします。

また、来年度にお子さんが小中高校等へ進学される場合も、気になることがおありでしたら、ご入学されて早めにSCにつながっておくことをお勧めします。

 SC(スクールカウンセラー)って何をする人?

でも、そもそもSCって何する人?どんな感じで話をしたらよいかわからない、、という方も少なくないのではないでしょうか?

文科省は主に不登校児童生徒の増加やいじめの深刻化の解決のため、概ね全国の学校にSCを配置しました。ですが、残念なことに、不登校は増加傾向が続いています。

文科省の調査等によると、それではSC配置に意味があるのか?せっかく時間を調整して面談に行ったのに、傾聴と共感を示されるのみで、具体的な助言が無くて物足りない、という声も上がっているようです。

そのようなことから、SCの意識と動き方を変えていかねばならないと言われていますが、そもそもSCとは、どんなことをする人なのか?ということから改めて周知をする必要があるのではないかと思いました。

文科省の掲げているSCの業務としては、以下の7つが掲げられています。

  1. 児童生徒に対する相談・助言
  2. 保護者や教職員に対する相談・助言
  3. 校内会議等への参加
  4. 教職員や児童生徒への研修や講話
  5. 心理的な見立てや対応
  6. ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応
  7. 事件・事故等の緊急対応における児童生徒の心のケア

保護者さんは、SCの業務内容といえば、面談での相談くらいしかご存知無かった方が多いのではないでしょうか。

地域や学校によって、SCの出勤回数や勤務時間等はかなり差異があるようなので一概には言えませんが、例えば、保護者さんと面談でお話をしてから、お子さんについての見立てを行うため、お子さんの校内での様子を観察したり、担任・養護教諭などと共有、連携や、時として医療、福祉等の外部専門機関の情報提供や、つなぐこと等、スクールソーシャルワーカーのようなことも行います。

面談相談以外にも色々なことを行うSCですが、最初のうちは、何をどのように相談したらよいかわかりにくいと思います。

SC利用の流れの一例と提案

そこで、SC利用の流れの一例を挙げ、いくつかの提案をいたします。

①まずスクールカウンセラーとの面談を予約する

②面談前に、困りごとを文書化しておく

困り事(経緯、状況)、学校にどうして欲しいかをあらかじめ書き記しておくと話が通じやすくなります。その他、子どもの生育歴、今まで利用した機関(通級、療育、医療、相談所等)等をまとめておき、それを元に主訴を伝えます。

③SCの見立てを聞く

④似た事例の話を聞く

⑤今後の見通し、具体的にSCがやってくれる事は何かを聞く

場合によっては子どもの観察もしてもらう。その報告、確認の日を決める。(次回面談予約)

<持参すると良いもの>

WISCやその他の検査報告書服薬しているならお薬手帳何かお子さんが書いたもの(ノート、絵画、作文など)成績表母子手帳連絡帳など

ご負担にならない範囲で、スマホで普段の様子を撮影しておいてもよいでしょう。

また、面談時の内容は記録しておくこともお勧めします。

面談の内容を、上記の困りごとを書いた紙の下や右半分に記入したり、お子さんに関するノートを一冊作るのもよいかもしれません。 

相談することは、実はそんなに簡単ではなく、困りごとがうまく伝わらなかったり、相談のための相談が必要になることもありがちです。

SCその他、支援者との相性がもあるでしょうし、失敗することや嫌な思いをすることもあるかもしれません。ですが、相談を重ねることで、ご自分に合った相談方法というものが見えてくると思います。

以上のことが、SCのご利用がまだの保護者さん、ご利用されたことはあるけれど、思うような手応えが得られなったと思われた保護者さんのお役に立つことがあれば、幸いに存じます。

よねもとたまお(よねもと たまお)

学校やフリースクール、放課後等デイサービス、ボランティアにおいて小学生から高校生、障害のある方々への美術教育に携わる。 子ども本人だけでなく、保護者含めたさまざまな方との関わりの中で、教育において支援的視点の必要性を強く感じ、スクールカウンセラーとしても勤務。

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