よみもの
夏休み明けの子どもたちへの保護者の関わり方
よねもとたまお
今年の夏は、連日暑くて、夏を楽しむ余裕も無くなってしまいました。
保護者の皆様も、お子さんが熱中症にならぬように気をつけて遊ばせることに苦労をされたのではないでしょうか?
猛暑が続く中、すでに新学期が始まった学校もあり、学校へ行くことは体力の無い子どもにとって、大変なことと考えられますので、くれぐれもお子さんの様子を観てあげてください。
夏休みが終わっちゃった、、、
夏休みが終わってしまい、「あ〜あ、、学校いやだなあ〜、、、」なんて心が沈んでいるお子さんも少なくないでしょう。
新学期は緊張もしますし、今年の二学期スタートは、かなり心身の負担があるだろうと想像します。登校意欲が低下してもおかしくはないです。お子さんの元気が無かったり、登校をしぶるようなことがあった際には、まずはゆっくりお話を聞いてあげることをおすすめします。
黙っていて、何も話し出さないことや、子ども自身が何が原因なのかわかっていないこともあると思います。イライラと不機嫌になって反抗的態度をとることもありがちです。そういう時でも、気になること、不安やつらいことがあるなら、一緒に解決していくよというメッセージは伝え続けてください。会話は難しかったら、ほんの一言、挨拶程度でもよいですし、可愛い付箋にメモ書きなどもよいかもしれません。見て見ぬふりをしていても、子どもの心には親心が刻まれていくはずです。
いよいよ2学期
そして、食欲や睡眠リズムなどの観察を。食欲低下、睡眠の乱れ(寝つきが悪い、夜更かし、起床できない、昼夜逆転など)が観られた場合には、さらによく観察し、数日間、変化無しか、さらに思わしくない方向へ向かうようなら、早期に医師や、担任、スクールカウンセラー、に伝え、相談することをお勧めします。担任、スクールカウンセラーに学校での様子を観察してもらうと、自宅と学校での違いなどがわかり、多角度的に見立てていくことができます。
二学期は行事も多く、長丁場。焦らず慌てず、子どものペースを大切に。
よねもとたまお(よねもと たまお)
学校やフリースクール、放課後等デイサービス、ボランティアにおいて小学生から高校生、障害のある方々への美術教育に携わる。 子ども本人だけでなく、保護者含めたさまざまな方との関わりの中で、教育において支援的視点の必要性を強く感じ、スクールカウンセラーとしても勤務。
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